デック構築のワンポイントレッスン その3(最終回)
と言う訳で、長かったワンポイントレッスンも最終回。
今回は実際に構築をしてみよう編。
の前に、書き忘れてた大事な比率話を……。
【ダメージソースカードの比率】
前回、キャンセル系対抗カードは強い、と書いたけど、当然それだけあっても相手を倒せない。
なので、まずは起点となるダメージソース(※)があって、それを補う形で対抗手段を用意するようにしよう。
※バードマンだったら、夜襲隊の能力や打点の高い攻撃、猫ドラジェだったら、ドラジェの能力やこれまた打点の高い攻撃等
防御系&キャンセル系ばっか入れて、攻撃には耐えられるけど相手を殺せません……、となるのが一番危険。
特に現環境で多いナーガラジャを殺す手段は必ず用意しておいた方が良い。
また、アルフレア環境での対抗ダメージでの防御力の大きな分岐点は「3」と「4」、「6」と「7」である事を意識しておこう。
【これまでのまとめ】
今まで書いた事を踏まえてデックを構築してみる。お題は「シャドウ・ドラゴン(以降影ドラと表記)」。
※新規の知り合いがいっぱい引いていたので……
1. デックの方針を決める
とにかく影ドラさんが活躍するにはどうすれば良いか、が一番優先する事にする。
構築の結果、シャドウ・ドラゴンさんが脇役になるような事はあってはならない。
デックの補強指針も同様。
また、ほとんどのデックとそこそこ戦えるような汎用的な構築を目指す。
2. 組んでみた
と言う訳で、実際に組んでみて、構築時の自分の思考を箇条書き形式で記載してみる事にした。
こんな感じで作っているんだ、というのの参考になれば。
- 影ドラさんは主軸なので 3枚投入
- 影ドラさんと相性が良いブラック・フォッグ、クラウド・キルを投入
- 影ドラさんはリミット10 地形に居てなんぼなので時空門・対偶を投入
- クラウド・キルと魔枠を活かす為にダーク・エレメンタルを投入
- 魔枠スペルしかないと、20ダメージ系(ペトリフィケーション、ナーガ&トード)に対応できそうにない……
- 一人(リミット8 地形上)で対応できるようにレジストを投入
- でも、土と魔のユニットをベースにすると対偶の食い合わせが非常に悪いかも
- 火を導入して、火ユニット側で土スペルを使わせる構成にしてみる?
- ゲオルギウス、ファイア・ドラゴン、ヴァーミリオン・ドレイク、ヘスティア辺りが相性が良さそうだ
- この時点でスペルが 3色に確定。アイテムも入れると相当厳しい構築になるので、スペルオンリー構築にしよう
- なんだかドラゴンと火枠が多いのでドラグーン・エナジーも突っ込む。影ドラさんとも相性が良い
- 非常に大型化が進んでいるのでシルジアの竜姫を入れて本陣の目詰まりを解消してみる
- とりあえず、一度現状をまとめてみると……
○即時不可(12)
シャドウ・ドラゴン * 3
ゲオルギウス * 2
ファイア・ドラゴン * 2
ヴァーミリオン・ドレイク * 3
ヘスティア * 2
○即時可(6)
ダーク・エレメンタル * 3
シルジアの竜姫 * 3
○スペル(12)
ドラグーン・エナジー * 3
レジスト * 3
ブラック・フォッグ * 3
クラウド・キル * 3
○地形(3)
時空門・対偶 * 3
○合計
33
- 攻撃に対してはそこそこ対応が効きそう
- 殴り合いもある程度は可能そう?ちょっとパンチ力不足にも見える
- ↑ただし、ファイア・ドラゴンとゲオルギウスで殴り以外の攻撃手段も用意できてはいる
- 行動完了型の能力にとても弱そうなのがちょっと気になる感じ?
- クラウド・キルで死なないユニットがスペルでがりがり対抗してきても厳しいかも?
- と言う訳で、まずは行動完了型能力への対応から
- ペトリフィケーションが色的にぴったりなので導入。これが無いとフロスト・パイソンに蹂躙されるので多めに搭載する
- 飛行ユニットの能力(バードマン夜襲隊とか)にはまったく対応できてない状態
- ワイルド・ハーピィやファイア・スモーカー、スピア・バンブーのような能力による対抗カードを搭載して対応
- 猫ドラジェにも対応する為にスピア・バンブーは選択肢から除外
- ドラグーン・エナジーとのシナジーがあるファイア・スモーカーか、安定のワイルド・ハーピィか。どちらかを選択する
- 迷ったのでどちらも 2枚ずつ積んでおく事に
- マジック・シールドで殴りや普通能力を防がれた場合用に攻撃魔法も仕込んでおく
- エナジー・ドレイン、ファイア・ジャベリンを 1枚ずつ
- 苦手そうなコンボ系ユニットを潰す為に、ゲヘナ・フレアーを仕込んでも良いかもしれない
- 再度まとめてみる
○即時不可(12)
シャドウ・ドラゴン * 3
ゲオルギウス * 2
ファイア・ドラゴン * 2
ヴァーミリオン・ドレイク * 3
ヘスティア * 2
○即時可(10)
ダーク・エレメンタル * 3
シルジアの竜姫 * 3
ワイルド・ハーピィ * 2
ファイア・スモーカー * 2
○スペル(16)
ドラグーン・エナジー * 3
ファイア・ジャベリン * 1
ペトリフィケーション * 3
レジスト * 3
エナジー・ドレイン * 1
ブラック・フォッグ * 3
クラウド・キル * 3
○地形(3)
時空門・対偶 * 3
○合計
41
- なんとなくバランスが取れてきた感じがする
- あとは汎用的な即時召喚ユニットや用途が広いスペル、護法陣を詰め込んで汎用性をあげる
○即時不可(13)
シャドウ・ドラゴン * 3
ゲオルギウス * 2
ファイア・ドラゴン * 2
ストーン・バジリスク * 1
ヴァーミリオン・ドレイク * 3
ヘスティア * 2
○即時可(21)
ダーク・エレメンタル * 3
クロネコ封竜隊 * 2
シルジアの竜姫 * 3
シルジアの竜太子 * 3
ワイルド・ハーピィ * 2
ファイア・スモーカー * 2
ファイア・スピリット * 3
アース・スピリット * 3
○スペル(24)
ドラグーン・エナジー * 3
トゥインクル・ナックル * 2
ヒート・インフレーション * 3
ファイア・ジャベリン * 1
バルバロッサ・ブラッド * 1
ペトリフィケーション * 3
レジスト * 3
エナジー・ドレイン * 1
ブラック・フォッグ * 3
クラウド・キル * 3
マジック・バースト * 1
○地形(5)
時空門・対偶 * 3
灼熱の護法陣 * 1
月光の護法陣 * 1
○合計
63
- 盛大に枚数オーバー……
- ユニットは大型が多めなので、枚数は 25〜27 もあれば十分展開できそう
- 火枠は足りているので、ファイア・スピリットは削減
- 攻撃対抗も足りているので封竜隊も必要なしに
- でも、魔枠確保用に欲しいかも……。とりあえず 0枚にして、回り辛かったら考え直す
- シルジアコンビも 3枚ずつは多いかもしれないので削る
- ヘスティアはおまけ的扱いなので 1枚仕込んでおく程度に。要らない気もする
- ダーク・エレメンタルもいまいち不器用なので 1枚削減
- ナーガ&トードに強いストーン・バジリスクさんを仕込んだりもしたいが……
○即時不可(11)
シャドウ・ドラゴン * 3
ゲオルギウス * 2
ファイア・ドラゴン * 2
ヴァーミリオン・ドレイク * 3
ヘスティア * 1
○即時可(14)
ダーク・エレメンタル * 2
シルジアの竜姫 * 2
シルジアの竜太子 * 2
ワイルド・ハーピィ * 2
ファイア・スモーカー * 2
ファイア・スピリット * 2
アース・スピリット * 2
○合計
25
- これでユニットは完成
- 序盤で本陣横に対偶リーチをするチャンスも用意しておきたいので、地形はこのままでいく。
- スペルは残りの枠 20枚でなんとかやりくりする
- バードマンには魔枠スペルとハーピィ、スモーカーで対策が取れている
- よって、バードマン戦で腐り易いペトリフィケーション、レジストは強気に 3枚入れても問題無しとする
- 影ドラさん戦闘力を重視して、魔枠もフォッグとクラウド・キルは 3枚のままとする
○スペル
ドラグーン・エナジー * 3
トゥインクル・ナックル * 2
ヒート・インフレーション * 1
ファイア・ジャベリン * 1
ペトリフィケーション * 3
レジスト * 3
エナジー・ドレイン * 1
ブラック・フォッグ * 3
クラウド・キル * 3
○合計
19
- と言う訳で完成!
○即時不可(11)
シャドウ・ドラゴン * 3
ゲオルギウス * 2
ファイア・ドラゴン * 2
ヴァーミリオン・ドレイク * 3
ヘスティア * 1
○即時可(14)
ダーク・エレメンタル * 2
シルジアの竜姫 * 2
シルジアの竜太子 * 2
ワイルド・ハーピィ * 2
ファイア・スモーカー * 2
ファイア・スピリット * 2
アース・スピリット * 2
○スペル(20)
ドラグーン・エナジー * 3
トゥインクル・ナックル * 2
ヒート・インフレーション * 1
ファイア・ジャベリン * 1
ペトリフィケーション * 3
レジスト * 3
エナジー・ドレイン * 1
ブラック・フォッグ * 3
クラウド・キル * 3
○地形(5)
時空門・対偶 * 3
灼熱の護法陣 * 1
月光の護法陣 * 1
3. まとめ(戦い方)
ゲオルギウス or 影ドラさんを引いてくるまで他のユニットでお茶を濁しつつ、引いたら対偶で一気に畳み掛ける感じの戦い方を想定。
相手本陣横に対偶置いて、影ドラさんで本陣陥落以外は目指さない勢い。
影ドラさん、ゲオルギウス以外はパンチ力にいまいち欠けるので、水土系の固い PT と戦う時は要注意。火ドラを上手く使いたい。
また、基礎値が高めに見えて案外貧弱なので、同時にも注意。
2レベルユニットがぽこぽこ死んでいく上にスペルの消費も激しいので、持久戦も不向きと予想される。
レジストはペトリ、オーシャン・タイド対策に温存しておく事。クラウド・キルも相手本陣戦用に 1枚は残しておきたい。
他のスペルはがしがし使っても問題無い。
……なんというか、明らかに普通の火土ドラゴンの方が強い気がするが気にしてはいけない。シャドウ・ドラゴンさんを使いたかったんだし!
【TIPS】
FAQ 的なもの。
○考える事が多過ぎる!
「作ってみよう」に書いてあるように、実際はそこまで細かくユニット比率を考えたりせず、ある程度フィーリングで構築する場合が多いです。
そんな訳で、「使っているデックがなんかいまいち上手くまわらない」とか「事故り易い……」と感じた時に改めて比率を見直してみる、程度の認識で良いと思われまする。
○アドバイスに従って作ったらなんか事故るんですけど
当 blog に載せている構築は一般的な構築よりユニットの比率が少し低め(かもしれない)ので、もう少しユニットを増やしてみると良いかもしれません。
もしくは、「必要の無いカードを捨てて手札を回転させる事ができていない」とか「シャッフルの方法に問題がある」といった可能性もあります。
ですので、知人等に自分の作ったデックを扱って貰って、それでも事故るようなら構築を見直す。
事故らないようならプレイングその他を見直す、という方策を採るのをお勧めします。
○1枚入れって意味あるの?
好みにもよりますが、対応デックの幅を広げる意味と、対戦相手の想定を崩す意味で投入する価値はあると思っています。
また、極端に苦手なカードへの対策を仕込みたいけど、そのカードがあまり流行っていない、という場合に保険の意味合いで入れたりもします。
ただし、当然ながら引きたい時に引けない確率が高いので、「必ずしも引く必要は無いけど、引くとデックの方向性を多少変えられるカード」を 1枚入れしてみるのがお勧めです。
【最後に】
思いつくままに長文を垂れ流してしまったので酷い分量に……。
最初からワンポイントレッスン内容を全部踏まえた構築を行おうとするとそれだけで間違いなく挫折するね!
なので、全文を読むのではなく、構築に悩んだ時にピンポイントだけ抽出して参考にする程度にして貰えれば。
また、経験者の人にプレイングも含めて実際にアドバイスを貰うのも効果的。
幸いモンコレは(俺のような)復帰組もそこそこいて、皆新規には優しい(普及度的な意味で)と思うので、疑問に思ったり上手くいかない事があったら、ガスガス質問を投げてみるのが良いと思う。