デック構築のワンポイントレッスン その1

今回はデック構築編。全然ワンポイントじゃない分量だけどそこはキニシナイ。
例のよって、新規の知り合い向け企画(且つブランニュー限定の話)なので経験者はスルー推奨。


また、あくまで俺が組む際の指針とポイントなので、そこの所は注意。
書いててなんか分かり辛くなった気もするので、もうちょい普遍的構築論も読んだ方が良いかも(検索すると色々出てくる)。


【主軸・指針の決定】
デックをまとまったものに仕上げる為には、必ず構築の指針を決める必要がある(という事にしよう)。
と言う訳で、まずは俺が選択しているいくつかの指針について説明を行う。

1. シナジーを重視する
モンコレは種族や能力のシナジーが強力なので、シナジーを軸にした構築を行う事が多い。
※ここで言うシナジーとは「2つ以上のカードの組み合わせで基礎能力を組み合わせるよりも強力な効果が得られる効果の事」と考えて貰えれば
例 : プラントが何か強そうだぞ → プラントを強化する為に花園の歌姫を入れよう → じゃあエルフ霊樹防衛隊も入れよう → エルフ・プラントを強化できるフォレストノートも入れよう...
関連性のあるカードが数珠繋ぎで広がっていくので、シナジーを軸に構築する場合はいつの間にか 50枚埋まっている事も多く、構築は非常にし易い。

2. 好きなカードを使う
説明不要。絵が気に入った、最初に引いた SR だから、等理由は人それぞれ。
TCG を楽しむ上でも重要な指針だと思う。

3. 単体で強いカードを選択する
軸にできるような強力なカード(群)が存在する場合に選択する指針。
現在だとヘスティアやナーガラジャがこれにあたる(シナジーはあるカードだが、シナジーを考慮せずとも能力が活用できる場面は多いようなカード)。
必然的に選択したカードがメタゲーム(※)の中心になり易い。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0
最初の数枚をこの指針で選ぶ場合と、補強カードも含めて同じ指針で選ぶ場合(後述)がある。

4. 流行デックへのアンチカードを選択する
現在流行しているデックへ勝つ事を最優先とした指針。メタが固まっている場合には選択し易い。
例1 : バードマンが流行っているので、スピア・バンブー、ワイルド・ハーピィ、ファイア・スモーカーを搭載しよう → 小型でワラワラっぽいのでオークと組ませてみよう...
例2 : ナーガラジャが流行っているのでレジスト、津波耐性を搭載しよう → スペル枠は水土になるのでアースドラゴンも入れよう...
大会に出る時やその調整時には大体この指針を含める人がほとんど(のはず)。フリープレイで考慮されるかどうかは人による。
デック単位で対策する場合(アンチデック)と、対策カードを数枚仕込む場合がある。
俺は大会に出る時はアンチデックを選択する事が多かったり(昔の話ダケド)。

5. 流行っていないカードを試す
強いかもしれないカードを試す目的で選択する場合(フリープレイ専用)と、対戦相手の想定を崩す目的で選択する場合がある。
後者はデック単位で行う事で、メタゲームから外れた構築となり、大会での台風の目的な存在となる事がある(逆に、単に大会を荒らして終わるだけの事もある)。

○「主軸・指針の決定」のまとめ
現実的には 1 〜 5 の指針それ単体で構築指針が完結している場合は少なく、色々な指針を組み合わせた構築になる事が多い。
また、当然の話ではあるが、目的にあった構築指針を選択する事が肝要。
大会で安定した勝率を出したいのか、1位のみを狙うのかでも組み合わせる指針は変わってくる。
あと、レアケースなので書いてないけど、縛りを付けてデックを構築する、みたいな指針もあったりも(趣味の場合とハンデキャップの場合)。


【補強指針の決定】
次に、指針を決めた後にデックをどう補強していくか、というお話を書く。ただし、主軸と内容が結構被ってたり。

1. シナジーを(更に)強化する
シナジーについては上記で説明した通り。
あまりシナジーばっかり気にしていると明確な弱点ができたりするようなデザインになっている事が多いので、シナジー以外の補強指針も組み合わせた方が良い。

2. (更に)好きなカードを詰め込む
説明不要。
好きならもえもえしたデックとか作ればいいじゃない!

3. (更に)単体で強いカードを詰め込む
「主軸・指針」で 3 を選んでいる場合は、所謂グッドスタッフと呼ばれる、単体で強力な能力、効果を持つカードを寄せ集めれば強いデックができるに違いない、という思想を基にした構築指針となる。
シナジー効果が強力なモンコレでは余り選ばれない指針ではある(昔の話ダケド)。
スペル枠の運用がピーキーになる場合が多く、構築・運用難度は意外に高い。
現環境だと、ナーガラジャにマジックシールド、レジスト、キュクレイン、必携七つ道具を入れて……という感じになるかと。
カードプールが増える程グッドスタッフは強力になっていく。

4. 苦手カードへの対策を盛り込む
特定の尖ったカードにボコボコにされないように対策しとくのは大事。
流行ってないカードなら対策は諦める手もある。

5. 流行デックへの対策を盛り込む
「主軸・指針」の 4 と同じ。

6. 流行っていないカードを試す
「主軸・指針」の 5 と同じ。

○「補強指針の決定」のまとめ
「主軸・指針」で決めた方針を更に強化してピーキーなものに仕上げるか、柔軟性の高さを求めて別の指針を加えるかは目的に(
柔軟性を上げるといっても、全デックタイプに対応するのは無理なので、
友人が使ってるデックへの対策に……、
ドラゴンが人気あるから、
等の重み付けを変えて構築しよう。


長くなってきたので一旦ここで〆。その2 ではカードの比率について書く予定。